中国にとって人民元相場のボラティリティーはまだ許容範囲だが、必要なら日本よりも強力に為替市場の投機に立ち向かう準備ができているはずだと、国家外為管理局(SAFE)の元当局者が指摘した。 SAFEの国際収支部門を率いていた管涛氏はブルームバーグとのインタビューで、人民元の変動が経済的ショックやインフレに今のところつながっていないと説明。市場が引き続き秩序を保ち、金融の安定性も損なわれていないと述べた。このため、中国人民銀行(中央銀行)は日本と異なり、大規模な為替介入は不要で、ボラティリティーは「受け入れ可能」だと語った。 その上で、「度を超えた投機があるとすれば、人民銀は日本銀行よりも強力に為替市場に介入するに違いない」と主張した。 中国本土の人民元は10月31日に対ドルで15年ぶり安値を更新。数日前にはこの2年で最大の上昇率を記録していた。インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)も