この試合は、きっと後世にも語り継がれていくに違いない。安城学園(愛知)と大阪桐蔭(大阪)の女子決勝戦は、それほどまでに壮絶なゲームとなった。 準々決勝で第1シードの岐阜女子を下した安城学園と、準決勝で第2シードの桜花学園を下した大阪桐蔭。それぞれ夏の結果から見れば、今大会では格上の相手を倒し、勢いに乗って初めての決勝の舞台へと足を踏み入れた。 試合は互角の立ち上がりだったが、徐々にペースを掴んだのは安城学園。特に、準決勝まで平均29得点以上を稼いでいた大阪桐蔭のエース⑮竹原 レイラ選手を、ボックスワンやゾーンプレス、マンツーマンディフェンスを駆使してよく抑え、「前半、(竹原選手を)3得点に抑えることができたのは上出来。ディフェンスは上手くいっていました」と、安城学園の金子 寛治コーチも振り返る。オフェンスでも⑧千葉 暁絵選手や⑬野口 さくら選手が大阪桐蔭のゾーンディフェンスを崩しながら得点