残酷なことを言うようだが、成功本をいくら読んでも人生は変わらないし、転職しても、結婚しても、あなたというストーリーが根本的に変わることはない。(中略)それはあなたが知らないうちに自分の人生の「脚本」を書き上げ、そのとおりに生きているからだ。望むと望まないとにかかわらず、あなたはその脚本に従って生きてきた。そして、これからもその脚本どおり生きていくだろう。(「はじめに」より) 『人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学』(鈴木敏昭著、ダイヤモンド社)の冒頭には、こう書かれています。著者は、20数年にわたり「思い込み」について研究してきたという人物。そんなこともあってか、強い説得力を感じます。 つまり、人は知らないうちに、自分で書いた脚本どおり生きているのだということ。しかし、そもそも脚本は、無数の思い込みによってできているもの。だから、もしそれが望まない脚本であるな