ふつーのプログラマです。主に企業内Webシステムの要件定義から保守まで何でもやってる、ふつーのプログラマです。 9月の最後の週。来週から下期だというのに、秋が近づいてくる気配すらない。同じように設計フェーズの終わりも見えてこなかった。 スケジュール通りであれば、すでに詳細仕様書は全て完成していて、渕上マネージャの最終チェックの後、実装に入っているはずだった。もちろん、そんな無茶苦茶なスケジュールを遵守できるわけがなく、10月1日時点で完成している仕様書は、わずかに8画面分だけだった。 遅れている理由は、渕上マネージャの要求水準が、あたしたち関係者全員の予想をはるかに超えて厳しかったからだ。 9月中旬、ホライゾンシステムが作成した最初の画面の仕様書一式がメールで届いたので、あたしは簡単に中身を確認した後、プリントアウトを渕上マネージャに渡した。 「チェックお願いします。職位マスタメンテナンス