日本のロック・シーンを牽引し続けているTHE COLLECTORSが、通算26枚目となるオリジナル・アルバム『ハートのキングは口髭がない』を完成させた。骨太なギター・リフを軸に展開するロック・ナンバーを筆頭に、THE COLLECTORSにしか描き出せない魅力あふれる音世界をギュッと凝縮した快作に仕上がっている。質実剛健なギター・ワークでバンド・アンサンブルを支える古市コータローに、アルバム制作について話を聞くとともに、還暦を迎えたアニバーサリー・イヤーである2024年をふり返ってもらった。 取材=尾藤雅哉(BITTERS) 人物撮影=後藤倫人 自分の好きな音でギターを鳴らすことが 大事なことだと思う。 ニュー・アルバム『ハートのキングは口髭がない』の楽曲制作は、どのように進められていったんですか? 今回もいつもどおりですね。まず加藤(ひさし/vo)さんが“なんとなくこんな感じ”っていうデ
