「本学の教育改革について」――筑波大学(茨城県つくば市)が2018年1月10日、こんな文章を公式サイトに掲載した。名義は、永田恭介学長によるものだ。 「最近、インターネット上において、本学の人文社会系が他分野に吸収されるかのような情報が掲載されていましたが、そのような事実はありません」 フェイスブックで「某教授」情報が拡散 発表文はさらに、「本学の教育改革の取組内容については、本学の公式な情報発信をご参照いただきますようお願いいたします」と続く。筑波大はなぜ、突然こんな発表をしたのか。実はその直前から、フェイスブック上である投稿が拡散していた。 書き込みは1月7日夜、「筑波大学の某教授」から新年のあいさつを受けた、とする人物が、それを転載する形で行った。そこには、筑波大の「人文社会の全教員」が2018年4月から、「ビジネス科学」に吸収されることが決まった――という内容が含まれていたのだ。