藤木 英雄(ふじき ひでお、1932年〈昭和7年〉2月20日 - 1977年〈昭和52年〉7月9日)は、日本の刑事法学者。元東京大学法学部教授。法学博士。従四位勲四等旭日小綬章。長野県松本市出身。 人物[編集] 団藤重光門下で学究生活に入り、早くからその才を認められる。可罰的違法性論、過失論、経済犯罪をはじめとする多くの分野で斬新な学説を唱え、「人よりも十年早く、人の数倍の業績をあげた異能の人」と平野龍一から評価されたが[1]、45歳で死去した。妻は弁護士(ベーカー&マッケンジー法律事務所オブ・カウンセル)の藤木美加子。 学説[編集] 藤木は、師の団藤と同じく行為無価値論の立場を基本としつつも、刑法を実質的・機能的に考察し、その成果を刑事政策等立法提言につなげるという立場である結果無価値論の平野の問題提起を受け止めた上で、既存の理論にとらわれない、現代の社会情勢に適応し、市民生活の基準とし