一口飲めば甘さが口に広がり、忘れられない味になる「マックスコーヒー」。千葉県や茨城県など地域限定で販売されている「ご当地コーヒー」として親しまれている。人気テレビドラマなどでも「千葉のコーヒー」として取り上げられ、全国的な知名度もある個性的な商品だ。「マックスコーヒー」誕生の経緯や人気の背景を探った。【神足俊輔】 ◇爽快な甘さ、「マッ缶」の愛称 マックスコーヒーが誕生したのは、今から30年以上も前の1975年6月。コカ・コーラ商品を販売する「利根コカ・コーラボトリング」(野田市)が自社ブランド(PB)商品として、千葉、茨城両県で販売を始めた。コカ・コーラブランドではまだ缶コーヒーを取り扱っていない時代に、マックスは産声を上げた。 同社によると、缶飲料としてのコーヒーは当時、それほど普及していなかったが、UCCなど先発組のメーカーが缶コーヒーの販売を開始。取引先から「缶コーヒーを自販機に入れ