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ブックマーク / note.kishidanami.com (5)

  • 難関中学の入試問題の原作者になったけど設問が解けない理由を考えて、編集者にたどり着いた|岸田奈美|NamiKishida

    2023年2月3日、日付が変わるギリギリで思い出した豆をひとりで、鬼のお面をしながら、四方八方にまき散らしていたときでした。鬼みずから。少子化。 「岸田奈美さんのエッセイが、難関中学の今日の入試問題に出ました!」 なんですって! 調べたところ、東京の筑波大学附属駒場中学校だった。都内……偏差値……1位……!? 昨年は、京都大学医学部の入試でミャンマー行きのエッセイを、灘中学校の模試でバズった母のエッセイを使ってもらった。偏差値が、偏差値が軽々とスキップでわたしの頭を飛び越えていく。 出題されたのは、光村図書「飛ぶ教室 第65号(2021年4月発行)」に寄稿し、「ベスト・エッセイ2022(2022年8月発行)」に転載されたエッセイ。 ダウン症の弟が、ガラスを割った罪を、近所の子どもからなすりつけられそうになったときのこと。なつかしい。 設問も一緒に、読ませてもらったから、解こうとした。 結果

    難関中学の入試問題の原作者になったけど設問が解けない理由を考えて、編集者にたどり着いた|岸田奈美|NamiKishida
    esbee
    esbee 2023/02/04
    おっ令和の野坂昭如だ
  • 「死ね」と言ったあなたへ|岸田奈美|NamiKishida

    ※この記事は、後述の理由により、11月8日(月)23:59まで公開していました。しばらくマガジンのアーカイブとして読めます。 ※死を煽る内容ではないですが、「死ね」という言葉が頻出します。2021年11月8日(月)15:02追記:わたしが一番祈っていた形で、ここに登場する方々のもとに届きまして、もしかしたら先方の優しさかもしれないですし、そりゃそうだと思うんですが、ものすごく、ものすごく深い理解と希望を示してくださいました。届けてくださったみなさん、ありがとうございます。今年の10月、わたしがTwitterで投稿したダウン症の弟の写真に、「ガイジ(障害児)は生きる価値なし死ね」と返信をした人がいました。 その人のアカウントは、わたしだけではなく、障害のある人たちを手当り次第に攻撃するために作られていました。 それから、その人とご家族と、ダイレクトメッセージでやりとりをしました。返信について

    「死ね」と言ったあなたへ|岸田奈美|NamiKishida
    esbee
    esbee 2021/11/07
    長年はてなをみてきてわかったこととしては、人は自分が言われたくないことを他者への誹謗中傷に使うので、そういう視点で暴言ブクマカをみてるとじんわりくる
  • 伊丹空港へ飛ぶはずが|岸田奈美|NamiKishida

    仕事で札幌へ行く用事ができたので、いま空港にいる。 京都からだと、伊丹空港までリムジンバスで一時間。関西空港までだと十五分ほど遠くなるし運賃も倍になるけど、こっちの方が航空チケットが安かったので、関西空港を選んだ。 空港までのリムジンバス乗り場は、京都駅の八条口にある。 八条口といっても、タクシーのロータリーから遠い位置にあるので、市街からタクシーで行く人は「八条口まで」じゃなくて「アバンティ前まで」って伝えた方がおすすめ!わたしみたいに時間ギリギリになって、息を切らして駆け抜けた道を振り返りたくなければな! 空港までの道のりをゆっくり歩けた記憶がないので、いつもどっかでキャリーバッグを死体のように引きずって走っている。心斎橋筋商店街の店先でチェーンに繋がれて投げ売りされてる安いやつだと一瞬でコロコロがお陀仏になったし、なにより空の状態でも重いので、わたしの持ち物のなかでもキャリーケースは

    伊丹空港へ飛ぶはずが|岸田奈美|NamiKishida
    esbee
    esbee 2021/10/12
    伊丹空港行きの人「これってもしかして...」「私たち...」「入れ替わってる〜!?」
  • 【保存版】詫び菓子における七つの流儀|岸田奈美|NamiKishida

    会社員をしていた十年間は、呼吸をするように謝り倒してきた女であった。 うだつの上がらない社会人がやらかすミスを、思いつく限り経験してきたのではないかと思う。なにかを納品するのが遅れたり、アポイントを間違えてすっぽかしたりしたこともあれば、年末の仕事納めの夜にGmailが異国からハッキングされて数百人の取引先にウイルスメールがばらまかれたりしたこともあった。 要領も悪ければ、運も悪い。 そんなわけで、菓子折りを抱えて謝りにいったのも数知れない。 あまりにも多すぎて、経理部から「岸田さんが経費でデパートの菓子を買いすぎているが、これは不正利用ではないか」と疑われたこともあった。 上司が 「いや、岸田は当にそれだけ謝りに行ってるんだ!証拠もある」 とフォローをしてくれた。顔から火が出るかと思った。 わたしの会社員人生は、詫び菓子とともにあった。しかし一度たりとも、正解を射抜けた自覚がない。 「

    【保存版】詫び菓子における七つの流儀|岸田奈美|NamiKishida
    esbee
    esbee 2021/08/10
    とらやの羊羹にしておけば間違いないということを覚えたやで!
  • ワクチンを打ったわたし、心臓を止めない薬|岸田奈美|NamiKishida

    お下がりの洗濯機をいつ持っていけばいいかという連絡を母にしたら、いま病院のレントゲン検査にきているとのことだった。 心臓に人工弁を入れている母は、“念のため”の検査がやたらと多い。いつも飄々とした外科医の先生が「うん、今日も異常なっしーん」と壁に貼りつけた検査の書類を見ながら、もう当り前に決まってたことかのごとく言ってくれるのだが、超弩級な心配性の母は、いつもあれこれと質問をする。 その質問が、なんか、天王寺動物園のトラの背中にマウンテンゴリラが乗って檻から逃げ出した想定の避難訓練というか、とにかく「そうはならんやろ」と言いたくなるような想像の産物なので、母はだいたい「そうはならんのですよ」と先生に笑われて、すごすごと診察室をあとにすると言う。 「もう病気はいやや、ピンピンコロリがいい」 母が電話で、さめざめと泣いた。 「すでに病気で二回死にかけとるから、あなたの場合はピンコロ ピンコロ

    ワクチンを打ったわたし、心臓を止めない薬|岸田奈美|NamiKishida
    esbee
    esbee 2021/07/07
    科学も医療も、“なぜ死ななければならなかったのか?”の問いに答えてはくれなくて、宗教だけが出来る。宗教なんてくだらない、民衆のアヘンだと言えるのは、そういう理不尽と苦難に遭っていないからだろうな
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