ハイテク機器の製造に不可欠なレアメタル(希少金属)の中でも特に希少性の高いレアアース(希土類)について、ベトナム政府が日本へ安定的に供給する方針を日本政府に伝えてきたことが25日、分かった。 近く豊田通商と双日の2商社がベトナム国営資源会社と合弁会社を設立し、2009年度から大型鉱床の開発に乗り出す。レアアース輸入量の9割を中国に依存する日本にとって、資源の安定確保につながる。 両国で共同開発するのは、ベトナムの首都ハノイの北西280キロにあるドンパオ鉱床。早ければ11年から生産を始め、約20年間にわたり、日本の消費量の約4分の1に当たる年5000トンを供給する計画だ。日本側は2社で49%の権益を求める予定だが、「生産されるレアアースの大半は日本向けとなる可能性が高い」(経済産業省幹部)という。 レアアースは、ハイブリッド車のモーターやパソコン用のハードディスクなどに必要な小型で強力な永久