石川県の馳浩知事が17日、東京都内の会合で講演し、2013年に開催が決定した東京オリンピックの招致活動で、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に対し、内閣官房報償費(機密費)を用いて贈答品を渡したと発言した。馳氏は同日夜「誤解を与えかねない不適切な発言であり、全面的に撤回する」とのコメントを出した。 公表されていない機密費の使途に言及するのは異例。贈り物の授受が事実ならIOCの倫理規定に触れる可能性もある。
アマチュア対象の日本酒の利き酒大会で表彰後に採点ミスが発覚し入賞者がほぼ入れ替わった問題で、大会の主催者である日本酒造組合中央会が12日、説明会を開き、関係者に改めて陳謝した。 採点ミスがあったのは10月28日に開かれた「第42回全国きき酒選手権大会」。ミスにより、上位10位のうち優勝~9位までがほぼ総入れ替えになるという異常事態になった。 同会によると、採点は大会事務局を委託したJTBが担当し5人が従事。マークシート方式の解答用紙を機械に読み込ませて採点した際、何らかの不具合で最初の選手のデータが読み込まれず、2人目の選手の解答を最初の選手の解答として誤認した。 その後も1人ずつずれ最後の1人は空欄となったが、担当者は最後の1人の解答が読み込まれなかったと判断し、手作業で入力したという。 また欠席者の欄を削除する際に別の選手の欄を削除するミスもあった。 運営マニュアルでは、マークシートの
2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展すると表明していたメキシコが、出展を取りやめて万博からの撤退を検討していると日本側に伝えた。日本政府関係者が10日、明らかにした。撤退が決まれば、万博に参加予定の153カ国・地域で初となる。 日本政府関係者によるとメキシコは24年6月に大統領選を控え、出展に必要な予算確保への不透明感が増しているという。メキシコはパビリオンを自前で設計・建設する「タイプA」方式で参加予定だった。日本側はより低コストな参加方法として、日本国際博覧会協会が建てたパビリオンを複数の国・地域で共同利用する「タイプC」への移行などを働きかけ、つなぎ留めを図る構えだ。日本政府関係者は「厳しい交渉の途中だ」と語った。 万博の海外パビリオンを巡っては、契約の遅れなどが表面化しており、当初タイプAで参加する意向だったスロベニアやブラジル、アンゴラなどが、より低コストな出展形式への移行
自民党内で憲法改正を求める声が強まっている。岸田文雄首相が鳴り物入りで打ち出した所得税・住民税減税が不評だったことを受け、改憲姿勢を新たなアピールポイントにして次期衆院選に臨もうとの訴えだ。 「経済で駄目なら憲法改正で事態を打開するしかない」。自民若手は取材に対し、こう力説した。 政府が2日閣議決定した新たな経済対策は、1人当たり4万円の所得税・住民税減税が「露骨な選挙対策」などと不評で、報道各社が直後に実施した世論調査では内閣支持率が軒並み下落。共同通信の3~5日調査では前月比4ポイント下落の28・3%で過去最低を更新した。与党内には「もう打つ手はない」(公明党の閣僚経験者)といった動揺が広がり、「『投手交代』を求める声は強まるだろう」(自民中堅)と2024年9月の自民総裁選を見据えた「岸田降ろし」を予言する声まで出始めた。 こうした状況だからこそ、首相は改憲への「本気度」を示すべきだと
自見英子万博担当相は8日の衆院内閣委員会で、2025年大阪・関西万博で350億円かけて建設される木造建築物「大屋根(リング)」について、「夏の暑い時期に開催される。日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす」と述べ、必要性を強調した。 リングは1周約2キロで、23年6月に建設が始まった。完成すれば世界最大級の木造建築物となるが、巨額の費用を要することに批判も出ている。 自見氏はリングについて「万博の理念を示す大きなシンボルだ」と説明した上で、リングの下は来場者の日よけ、雨よけのスペースになると指摘。「万博を担当する大臣として1日20万人をお迎えする責任がある。当然必要だし、国民にとって必要だ」と答弁した。 立憲民主党の中谷一馬氏は「国民は円安・物価高に苦しんでいる。その中で350億円のリングは、みんな納得できない」と批判した。【池田直】
ウィンウィンの関係だった――。2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、密接な関係が次々と明るみに出た自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)。政府は旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求したが、信者からは「散々支援してきたのに」と請求への反発と不満の声が上がる。一方、自民の元議員はかつての選挙支援を「感謝している」と言ってはばからない。自民党と教団との関係は、解散命令請求で清算されることになるのか。 「今まで家族のようにしてきた人たちが、反社会団体に協力したように扱われている。正常な国家の在り方なのか」。政府による解散命令請求から1週間後の10月20日、福岡市博多区で、教団の信者らによる集会が開かれた。会場には約150人が集まり、壇上の2世信者や弁護士らが解散命令請求の不当性を口々に訴えた。主催団体の幹部は「支援を受けておきながら、事件が起きたらほおかむりの議員をたくさん知っ
2019年10月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体が名古屋市で開いたイベントであいさつする原田義昭元環境相。イベントには、教団の韓鶴子総裁も出席していた=教団運営サイト「Peace TV」より 自民党の原田義昭元環境相(79)が2023年6月、九州と韓国を結ぶ海底トンネルの建設を目指す「日韓トンネル実現九州連絡協議会」の会長代行に就任し、事実上のトップを務めていることが毎日新聞の取材で判明した。日韓トンネル構想は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の創始者、文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が提唱したとされ、原田氏は選挙で教団に「世話になった」と恩義を口にした。【田中裕之】 「教団関係者が協議会に関与」 教団との親密な関係が度々指摘されてきた原田氏だが、政府は11月3日付で発表した23年秋の叙勲受章者に選んだ。「多年にわたり国会議員として議案審議の重責を果たし、環境大臣などとして国政の
自民党の杉田水脈衆院議員は29日までに、性的少数者、女性、特定民族への差別だと批判された過去の発言を巡り「差別がなくなっては困る人たちと戦ってきた。私は差別をしていない」と言明した。ユーチューブへの投稿動画で語った。自身の言動を正当化したとも受け取れる発言。さらなる差別助長を招く恐れがある。 杉田氏は「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装の…
滋賀県フリースクール等連絡協議会の谷川知副会長(左)らに発言を謝罪した小椋正清・東近江市長(右)=同市緑町で2023年10月27日午後2時1分、飯塚りりん撮影 滋賀県東近江市の小椋正清市長が「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」「不登校の責任の大半は親にある」などと発言した問題で、小椋市長と市長宛てに抗議文を提出していた県フリースクール等連絡協議会の谷川知、西村静恵両副会長が27日、市役所で会談した。 抗議文は教育の多様性や自由を子供たちに供することは「国家の根幹を崩す」のではなく、「国家の未来を担う」と訴え、発言の撤回を求めていた。 会談の冒頭で小椋市長は「思慮に欠けた発言でフリースクールの運営者、保護者の皆さんに深い傷を負わせた。おわびを申し上げなくてはいけない」と謝罪した。
政府は日本産ホタテの殻むきなどの加工業務を受刑者の刑務作業で行うことを断念した。宮下一郎農相は27日の閣議後記者会見で「刑務作業による産品の米国などへの輸出は相手国側の制度上できないことが判明した。輸出先の転換を推進する観点から困難」と理由を説明した。国内向けの加工作業についても「輸出向けとの分別コストが加わる」として、刑務作業の活用は困難と判断した。 日本産ホタテは、殻付きのまま中国向けに輸出されることが多く、一部は中国で加工され米国に再輸出されてきた。だが、中国は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に反発し、日本産水産物の輸入を全面的に停止。中国で加工処理ができなくなっている。このため、政府は中国以外の国に直接輸出できるように国内での加工を進めようとしている。国内も人手不足が加速しているため、受刑者の刑務作業の一つにホタテの殻むきなどを追…
近畿大は26日、ニホンウナギの完全養殖に成功したと発表した。完全養殖は、卵から育てたウナギの卵と精子を使って2世代目を人工ふ化させる技術で、水産研究・教育機構(旧水産総合研究センター)が2010年に世界で初めて成功させた。大学では初の成果という。 近大によると、和歌山県那智勝浦町にある水産研究所の実験場で7月5日、養殖した親ウナギから受精卵を採取し、同6日にふ化に成功。8月3、24日にもふ化を確認した。今月18日時点で計約600匹の仔魚(しぎょ)(赤ちゃん)が育っているという。 近大はこれまでクロマグロやマダイなどの養殖技術開発に取り組んできた。東京都内で記者会見した升間主計・水産研究所長は「仔魚を育てる独自技術の開発にもトライし、養殖技術全体のレベルアップに貢献したい」と語った。
「BUCK―TICK」のボーカル・櫻井敦司さんが脳幹出血のため19日午後11時9分、死去した。57歳。群馬県出身。 19日にKTZepp Yokohamaで行われたファンクラブ限定のコンサート中に体調不良で病院に救急搬送されていた。 脳幹とは、呼吸や血圧を保つなどの生命維持に大切な中枢神経系を構成する部位が集まる器官。一般的に原因は多くの場合、高血圧、ストレス、喫煙、食生活の乱れなどといわれる。症状には、頭痛や吐き気があり、出血量が多い場合には意識を失う時もある。脳出血の中でも脳幹出血は生存率が低いとされる。 19日の公演では、1曲目の時点で櫻井は体調が優れない様子で歌い、2曲目で座り込み、3曲目終了後にはスタッフに抱えられ退場。櫻井が救急搬送され、そのまま公演は中止となった。「ライブ中で血圧が上がっていたのでは」とみる医療関係者の指摘もある。 この公演の観客によると、同日午後7時過ぎには
ロックバンド「BUCK―TICK」のボーカル・櫻井敦司さんが、19日に脳幹出血のため死去したことが分かった。57歳。所属事務所が公式サイトを通じて発表した。 櫻井さんは今月19日に行われたコンサート中に体調不良を訴え救急搬送されたが、搬送先の病院で脳幹出血のため息を引き取った。観客によると、1曲目の時点で体調が優れない様子だったという。2曲目で座り込んで歌い、3曲目終了後にはスタッフに抱えられ退場。その後救急搬送され、そのまま公演は中止となった。 公式サイトの発表は以下の通り。 BUCK-TICKのボーカリストとして多くのファンに愛され続けていた櫻井敦司が 10月19日KT Zepp Yokohamaにてコンサート中に 体調不良により病院に救急搬送されましたが令和5年10月19日午後11時9分 脳幹出血のため 息を引き取りました 57歳というあまりに早すぎる旅立ちでした 葬儀はご遺族の意向
国際通貨基金(IMF)は23日までに、2023年の日本の名目国内総生産(GDP)がドルベースで世界3位から4位に転落し、ドイツに逆転されるとの見通しを示した。円安によりドル換算で目減りしたほか、物価変動が影響する名目GDPのため、日本よりも高いドイツの物価上昇率が反映されたとみられる。 GDPは為替の影響が大きく、実際の順位は年末までの為替動向に左右される。ただ日本は低成長が長期化している。経済規模は国際的な発言力につながっており、逆転されると日本の存在感が一段と低下しそうだ。 IMFが公表した経済見通しによると、23年の日本の名目GDPは約4兆2308億ドル(約634兆円)で前年比0・2%減。一方ドイツは8・4%増の約4兆4298億ドルとなる。
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