以前、『「システム内製こそ正義」のたわ言』という一文を私のコラム「極言暴論」で書いた。米国企業と異なり日本企業は終身雇用が前提なので、システム開発の山に合わせて技術者を雇用できない。だから何の前提もなくシステム内製の必要性を叫ぶのは、たわ言にすぎない――。そんな話だ。 そして今回は「システム内製こそ正義」という話を書くことにする。なんと節操の無い、と思われるかもしれないが、さにあらず。『「システム内製こそ正義」のたわ言』の最後で、企業のIT部門が内製のための人員を維持できないのはバックオフィス系のシステムに限った話であって、ビジネス直結のシステムではそれは当てはまらないと書いた。 ここで書くのは、そのビジネス直結のシステムの内製についてである。ビジネス直結のシステムとは、ネットマーケティングやEC(電子商取引)、ICカードやスマートフォンを使った販促といったビジネスを支えるシステム、売り上
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