「人月単価で金額を決めているにも関わらず、瑕疵担保で完成責任を求められ、工数に関わりなくユーザーが納得するまで改修を求められるSIビジネス。」 ユーザーは、SI事業者の策定仕様の不備や開発の不手際を理由にし、SI事業者は、ユーザーが、要件定義や仕様を適切に評価できなかったことを理由にして、お互いの不信感を募らせています。以前もこのブログで取り上げたように、SIビジネスのこのような「構造的不幸」を解消しない限り、ビジネスの健全な発展はありません。クラウドの普及は、この「構造的不幸」の存在を顕在化させ、新たな選択肢を提供しようとしています。 また、先週のブログで、グローバル化の流れは、日本の企業が国外へ出て行くことでだけではなく、国内のグローバル化を促進することになることを述べました。海外現地に拠点を持つSI事業者は増えつつありますが、その多くは、低廉な開発リソースの確保に留まっています。日本