菅官房長官は5日の衆院国家安全保障特別委員会で、安倍首相が東京・富ヶ谷の私邸から首相官邸に通っていることについて「オートバイでの移動も含め、どんな事態があっても15分以内で官邸に参集できる態勢を作っている」と述べ、危機管理上の問題はないとの認識を示した。民主党の近藤洋介氏の質問に答えた。 近藤氏が東日本大震災で東京の道路が大渋滞したことを挙げ、安倍首相は首相官邸の隣にある首相公邸に住むべきだと述べたことに答弁した。これに対し、近藤氏は「首相がオートバイの後ろに乗って15分間移動するのは異常だ」と改めて指摘した。 一方、民主党の野田前首相は5日、自身のホームページで「たとえ車で15分程度でも、時間的にはロスだ。途中で道路が陥没した場合はどうするのか」と批判した。