FC東京が正念場を迎えている。 そう言うと、J2降格の危機にでも瀕しているかのようだが、そんなことはない。それどころか第1ステージでは2位という好成績を収め、第2ステージでも4位につけている。年間順位は現在3位だから、このまま行けばチャンピオンシップへの出場権を獲得できる。 だからこそ、FC東京は迎えている。「万年中位」から卒業できるか、真の強豪クラブになれるかどうかの正念場を――。 「“このサッカー”でなんの結果も残せなかったら、何も残らないじゃないか、築いてきたものを失ってしまうんじゃないか、っていう危機感がある」 開幕してしばらく経った頃、そう明かしたのはベテランの羽生直剛だった。 FC東京はここ数年、内容に、スタイルに、「いかにして戦うか」にこだわってきた。 「自分たちも、観ている人たちも楽しめるかどうか」にこだわった城福浩監督は、ボールを保持し、主導権を握ってゲームを進める「ムー
![生まれ変わったFC東京の“正念場”。「万年中位」か、真の強豪となるか。(飯尾篤史)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4f825dd9c7e012b28a12b7b7b4cddebb83982f8d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fd%2F-%2Fimg_5d145c6293d1e24d1ea9beac8d8e062299428.jpg)