私が鮎魚醤に出会ったのは、かれこれ6年前。 それは大分県と日田市の合名会社まるはらが、共同で日田特産の鮎を使った新しい商品として開発した試作段階の小瓶でした。 嗅いでびっくり! なめてびっくり! 一般的な魚醤の、ひと癖もふた癖も有るイメージのかけらも有していない、まさに珠玉の一滴でした。 確かに鮎の香りはする。塩気もある。うまみはすごい。 鮎好きはもちろん、幅広いジャンルの料理で活躍する素質は十分に感じました。 残念ながら、当時は生産量が極めて少なく、一般には入手困難でした。 実は今でも入手は順番待ちです。 見た目はにごりがなく、透明度が高い琥珀色。 まさにそんな表現があっています。薄口醤油くらいのイメージです。そして、香りは非常に上品でほんのりと鮎の残り香がします。 何故、魚醤独特の臭みがないのか? 世界中には様々な魚醤があります。原材料はイワシ・イカ・ハタハタ・エビなど、海産物であるの