本書がいかなる性格を有する書物であるかについては、著者自身が「はじめに」で次のように簡明に語ってくれている。 完璧な会社などないので、20代・30代の社会経験の浅い若い人たちが会社選びに迷うのは当然だ。だが、必要以上にこうした「青い鳥症候群」になってしまう原因は、自分のなかに会社選びの明確な基準軸をもち、必要な情報を集めたうえで、優先順位をつけられていないからである。 自分にとって大切なのはカネなのか、スキルアップなのか、休みなのか、職場環境なのか・・・。応募する側が、確固とした評価軸をもっていないから、企業側がばく大な資本力を背景に広告会社を使って打ちだしてくるウソのイメージ戦略にだまされ、情報操作され、軸もどんどんブレていく。そして、入社後に大きなギャップを感じて辞めたくなってしまう。 ようは「正しく迷え」ということである。本書は、その糧となるものを提供する。 ・・・本書では、それら働