田中貴子『検定絶対不合格教科書古文』を読む。 中身は実にまっとうな本。 信じられないかもしれないが、実に、まともだw 清少納言は、高慢ちきな女として一般に思われているけど、実際の所、彼女が『枕草子』に書きたかったことって、中宮を中心とするサロン文化であって、自分の自慢話でも何でもなかったんだよ、と著者は言う(65頁)。 詳細は本書を当たられたいが、確かにその通りだろう。 また、著者は、『枕草子』には随筆以外に短い物語も入ってるんだから、内容的には、「清少納言全一冊!」見たいな感じじゃないの、といっている。 『笑い飯全一冊』の隣に、『清少納言全一冊』がある光景を想像したw 何で古典なんぞ研究すんのか。 めんどくさいのに。 研究とはテクストに疑問を持つことから始まる、と著者は言う。 一見アタリマエに思えることに一瞬立ち止まってみる(104頁)。 それが、懐疑し、思考する力を培う(著者は、「脳力