ブックマーク / www.news-postseven.com (3)

  • 養老孟司氏「命が大事なら禁煙運動より自動車反対運動しろ」

    昨年の一箱100円以上値上げという大増税に続き、今年4月には神奈川県で罰則付きの受動喫煙防止条例が完全施行された。分煙化への大きな流れは抗い難いとはいえ、異論を許さぬ禁煙礼賛の空気はファッショ的な危うさをはらんでいる。愛煙家で知られる養老孟司氏が、紫煙なき社会の先にある危うさを指摘する。 * * * 4年ほど前に劇作家の山崎正和氏と禁煙運動をテーマに対談し、他人に禁煙を強要する社会の異常性を指摘したところ、日禁煙学会から質問状が届いた。編集部から止められたので返事はしなかったが、当は「これからもお互いに末長く元気にやりましょう」とエールを送りたかった。禁煙運動は喫煙者がいなければ成り立たない運動だからだ。 今さら言われなくても、たばこが健康に悪いことなど、昔から誰でも知っている。私が大学に入学した50年ほど前の話だが、通学途中でばったり出会った同級生が「昨日たばこを吸って朝起きたら、口

    養老孟司氏「命が大事なら禁煙運動より自動車反対運動しろ」
  • 被災地瓦礫撤去作業者に 致死率50~80%の破傷風感染例続出

    東日大震災の被災では様々な感染症の拡大が懸念されている。なかでも復興作業を阻む大きな脅威となっているのが破傷風(はしょうふう)である。 ほとんどの土壌に存在する常在菌である破傷風菌によって引き起こされる感染症だが、津波で土壌がかき回されてあちこち泥だらけになってしまった被災地では、瓦礫撤去作業中に釘を踏み抜いたり、ガラスで手を切ったりして、そこから感染する例が多い。 5月19日までに、震災に関連した発症報告として、宮城県で8件、岩手県で2件の破傷風が確認されている。だが、これはあくまで各自治体に報告されている数だ。 東北福祉大学の舩渡忠男・教授(感染制御学)は、危険の周知ができていないと危惧している。 「2004年のスマトラ島沖地震と違い、今回は瓦礫撤去作業に従事している人が多いので、破傷風の危険は高い。ただ、その危険をわからずに作業している人も多いのです。 すでに10人の発症報告があり

    被災地瓦礫撤去作業者に 致死率50~80%の破傷風感染例続出
  • 被災者に「頑張りましょう」「お気持は分かります」はNG

    震災後も長く恐怖体験に苦しめられるなど、多くの被災者が心の不調を訴えた16年前の阪神大震災。その反省からメンタルヘルスの重要性が叫ばれている。 慶応大学保健管理センター・大野裕教授は、こう話す。 「『頑張りましょう』といった励ましが、かえって負担になることがあります。過酷な状況の中で自分なりに『頑張っている』人への安易な励ましは酷というものです。『何かお役に立てることはありませんか?』という具体的な支援を問い掛けるべきです。『心のケア』が話をして気持ちを解きほぐすことだと考えるのは誤解です」 外から来た人間が「お気持ちはわかります」と同情するのも禁物だ。被災したときの状況を聞くのも傷に塩を塗るようなことになるので避けたい。肝心なのは支援を無理強いすることではなく、被災者の望むことを被災者自身が話すように誘導し、その希望を叶えてあげることだ。 米国立PTSDセンターなどがまとめた「サイコロジ

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