数字で会社を読む 週刊ダイヤモンドで好評連載中の「数字で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。 バックナンバー一覧 三陽商会の先行きが不透明だ。財務体質は良好だが、屋台骨のバーバリー事業のライセンス契約終了が近いだけでなく、百貨店ビジネスの陳腐化、人件費の高止まりという問題に直面している。 「1、レインコート、その他のコート類、各種衣料、繊維製品および装飾雑貨類の製造、販売」 大手アパレルメーカーである三陽商会。会社登記簿の目的欄の1番目にはこう記されている。 三陽商会はコートを日本に広めることで成長してきた企業だ。中でも英バーバリー社とのライセンス契約によって製造・販売したコートは人気を呼び、今ではコートだけでなく幅広いアイテムを持つファッションブランドとして同社の大黒柱となっている。 しかし後述するように、このバーバリー
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