与謝野経済財政相は1日の衆院予算委員会で、民主党が政権交代前に作った2009年衆院選の政権公約(マニフェスト)の財源捻出策について「民主党は無知だったと言わざるを得ない」と答弁した。 同党のマニフェストは、各公約の財源について、予算組み替えやムダ削減などで16・8兆円を捻出する方針を掲げたが、与謝野氏は著書などでもこの点を厳しく批判していた。 答弁の直後には、菅首相も「一部は過大に見積もっていたところもある」と追随し、与謝野氏の考え方が首相に影響を与えている様子をうかがわせた。与謝野氏周辺は、「誤った財源論に固執する民主党の呪縛を与謝野氏が解放してあげているのだ」と指摘する。 1日の予算委では、与謝野氏が自民党議員時代の昨年2月、当時の鳩山首相を「平成の脱税王」などと批判したことを自民党が追及。与謝野氏はこれに対し、「(「脱税王」と)お呼びしたことは事実だが、税務当局が厳格に税の執行を行っ