私は夫婦間コミュニケーションと聞くと嫌な気分になる。なぜなら、何が起きても夫婦間コミュニケーションが責められるからだ。数々の調査の中で、夫婦たちは何代にもわたって、夫婦間コミュニケーションが結婚生活の一番の問題だと位置づけてきた。しかし、そんなことなどない。 夫婦間コミュニケーションは濡れ衣を着せられている。それは学校の遊び場で他人の攻撃に反撃する子どものようだ。遊び場の監督者たちが騒ぎを聞きつけて振り向いたら、ちょうどその子の反撃が目に入ったようなものだ。問題を起こしたのは、その子ではない。彼は問題に反応しただけだ。しかし、捕まるのは監督者の目にとまったその子で、校長室に連れていかれてしまう。