サーバーにお札を貼って、サーバーの安定を祈願――。あるIT企業の儀式を、まことしやかに語る漫画が興味深いです。笑い話のなかに多少の真実がまぎれ込んでいるような……。 冗談のようでいて、実際に“IT業界あるある”かもしれないお話 舞台は主人公の会社が運用しているサーバールーム。冷却や火災予防の観点からみるととても不合理ながら、「サービスレベル合意契約」とやらの都合で、しめ縄やお札で厳重な結界が張られています。 主人公が訪ねた目的は、異常が検知されたサーバーの保守。故障箇所をシャーシから抜き取り、お札で厳重に封印しておはらいします。これも「堕ちた(落ちた)サーバーには“けがれ”がある」との思想に基づいた、サービスレベル合意契約上必要な手順なのだとか。 新たなサーバーを挿入して再設定と動作確認を行うと、今度はその安定稼働を祈る儀式。主人公は供物を捧げ二礼二拍手、祝詞を奏上すると、フリースタイルで