現代の独身男女の結婚観はどう変化したのか。統計データ分析家の本川裕さんは「かつては『結婚したくてもできない』派が多かったが、今はそもそも『結婚する気がない』という層も増えた。相手に求める条件も変化し、男性は、以前は女性に専業主婦を期待する人が多かったが、今は育児・仕事の両立を強く求めている」という――。 そもそも「一生結婚するつもりはない」率が男女で急増 生涯未婚率(50歳段階の未婚率)が大きく上昇し、日本の“皆婚社会”が崩壊に向かっている――。2020年の国勢調査で明らかとなったこの点については本連載の1月連載分で触れたが、先日、新たな興味深いデータが発表された。 それは、2021年に行われた出生動向基本調査(社会保障・人口問題研究所)や社会生活基本調査(総務省統計局)である。これにより、日本人の男女関係のあり方や男女の結婚観が大きく変容していることが具体的にわかった。 出生動向基本調査