ご当地ヒーロー学 ネイガーをはじめとする地域限定ヒーローの人気は衰えを見せず、「旋風」から「現象」になっている。作り手やファンらの声を通じ、さまざまな角度からご当地ヒーローを論じる。 「世の映し絵」、地元版で体現 横手市の秋田ふるさと村ドーム劇場に、子どもたちの歓声が響く。昨年12月21日に開かれた「超神ネイガー」の有料自主興行ショー。2回の公演の来場者は合わせて約1100人を数え、ふるさと村の担当者は「正直、この不景気にこれだけ来るとは思わなかった」と目を丸くした。 ネイガービジネスを展開する海老名保(39)=にかほ市=にとって、この興行は雪辱の場だった。旧象潟町で6年前の夏に開いた有料ショーで“惨敗”し、少なくない赤字を背負った経験があるためだ。 「十分すぎるぐらい、リベンジできた」。海老名はふるさと村での興行をこう振り返る。来場者数もさることながら、事前PRに駆け回った先々