2月9日(ブルームバーグ):資産家で米投資会社バークシャー・ハサウェイの会長を務めるウォーレン・バフェット氏は、低金利とインフレといった環境では、投資家は債券など通貨の影響を受ける資産の購入を控えた方が賢明だとの見方を示した。 バフェット氏は株主宛て年次書簡の改訂版で、「これらは最も危険な資産の1つだ」と指摘。「過去一世紀にわたり、こうした資産は多くの国で投資家の購買力を失わせてきた。保有者が利子や元本の支払いをタイムリーに受け続けられたにもかかわらず、そうした状況が見られた」と続けた。書簡の内容は9日、米誌フォーチュンのウェブサイトに掲載された。 資産運用会社、米ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は今週、投資家は運用資産の100%を株式で持つべきだと述べており、バフェット氏も同様の考えを表明した格好だ。 バフェット氏は、「高い金利は当然、通貨の影響を受ける