最近、テレビや雑誌で河川や湖沼の外来生物を探索し、それを駆除する企画が大はやりですが、違和感を禁じ得ません。個体数を増やし、生息域を拡大することは生物にとって最も重要なミッションです。「外来種」という言葉には人為的な行為が介在し、他の地域から入ってきた種というのが定義なようですが、人為的な行為が問題にされる理由が分かりません。風に乗って侵入したものはOKで、人為的なものは駆除するという区分けが理解できないのです。 千葉県の印旛沼で繁殖しているカミツキガメのように人間に危害を加える外来種が駆除の対象になるのは当然だと思います。(在来種のスッポンでもかまれると大変ですが)。しかし明らかに人畜無害な生物をいい大人が時に税金まで使って駆除しようというのは奇妙なことだと思っています。 人間に危害を及ぼす、あるいは漁業など地場の産業に悪影響があるならば、駆除も当然だと思いますが、最近は在来種の生存を圧
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