銅鏡や鉄製品、ガラス玉などが見つかった竪穴住居跡。炭化した柱などから火災に遭ったとみられる 出土した銅鏡 宮城県教委は4日、栗原市築館の入の沢遺跡から、古墳時代前期(4世紀)で国内最北の銅鏡が3枚出土したと発表した。塀や溝をめぐらした大規模な集落跡から見つかった。県教委は「古墳の副葬品である鏡が複数枚、竪穴住居から出土するのは珍しい」としている。 県教委によると、出土したのは小型の銅鏡で、3枚とも国内産とみられる。花弁に見立てた半円形の模様を裏面に施した内行花文鏡(直径9.0センチ)、細かな突起をちりばめた珠文鏡2枚(直径8.2センチ、5.6センチ)。3軒の竪穴住居からそれぞれ見つかった。 古墳時代前期の遺跡から銅鏡が出土したのは宮城県内で初めて。これまでの国内最北の出土例は山形市の馬洗場遺跡だった。同時に見つかったおのや、かんななどの鉄製品も、国内で最北の出土になるという。 鏡は当