死亡した家族が生きているよう装って遺族年金などをだまし取ったとして、長野中央署と長野南署、県警捜査2課は9日、詐欺と有印私文書偽造、同行使の疑いで、いずれも長野市の親子2人と男1人をそれぞれ逮捕した。日本年金機構長野南年金事務所(長野市)が昨年度に不審点に気付き、今年3月に両署に被害届を出していた。 長野中央署が逮捕したのは、長野市信州新町新町のパート従業員酒井美代子(53)、長男でアルバイト従業員の広宣(33)の両容疑者。逮捕容疑は、同居していた美代子容疑者の義母が2005年10月に90歳で死亡したのに、義母の名前などを書いた「年金受給権者現況届」を同機構に提出して生きているように装い、13年6月中旬から今年4月中旬までに義母に支給された遺族年金計185万円を国からだまし取った疑い。 長野南署が逮捕したのは同市川中島町今井の農業恩田恒久容疑者(64)。逮捕容疑は、同様の手口で08年9