上田啓太さんによる、大人気シリーズ “『ドラゴンボール』に登場するベジータについての考察” 後編。これまでの考察については「前編」「中編」をどうぞ。 ベジータに関する話の後編である。 前編では、残忍な男として登場し、あらゆる命をゴミのように扱う初期ベジータを見た。そして中編では、悟空に敗北したことで劣等感をかかえ苦悩するベジータを見た。 今回は、作中最後のシリーズである魔人ブウ編を見ていく。前編と中編で提示したベジータの問題、すなわち残忍性と悟空へのコンプレックスは、ふたつの有名なセリフとして結実する。 「トランクス、ブルマを、ママを大切にしろよ」 「がんばれカカロット、おまえがナンバーワンだ」 どちらも名場面として語られることが多い。ベジータという男が葛藤の果てに辿りついた場所だからだろう。しかしまあ、あせる必要はない。まずは魔人ブウ編におけるベジータをゆっくり見ていくことにしよう。 ベ
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