50代でほぼ全ての人が自覚するといわれる老眼と違い、自覚症状がほとんどない厄介な病気が緑内障(開放隅角緑内障)である。緑内障は、目から入ってきた情報を脳へ伝達する視神経の線維が減っていくことで見える範囲(視野)が狭くなっていくが、徐々に進行するため初期では気づきにくい。 視野の欠損が大きくなり、生活に支障が出るレベルとなればすでに末期の症状といわれ、最悪の場合は失明に至る。 国内の推定患者は400万人で、40歳以上の約20人に1人が発症しているとされる。厚労省の調査(2008年)では、失明者の20.9%が緑内障によるもので、国内の失明原因の第一位となっている。 現在の医学では、緑内障によって失われた視野を回復することはできず、治療は進行を抑制することしかできない。患者は一生、失明の恐怖に晒されるため、“死より怖い病気”といわれている。 進行を食い止めるために重要となるのは「眼圧」だ。眼圧と
2012年に肺がんと診断された人の年齢別データ。国立がん研究センターがん対策情報センターの統計をもとに作成(週刊朝日ムック『いい病院2017』より)この記事の写真をすべて見る 週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2017」で、高齢者(75歳以上)へのがん手術の実情と各病院の判断基準について、がんの中でもっとも死亡者数が多い肺がんを取材。他のがんでも、術後合併症の肺炎を懸念する医師が多い中、肺がん手術はそのリスクを回避できているのか? 実情を紹介する。 * * * 肺がんと診断された人の年齢別データをみると、75歳以上の割合は、48.8%と約半数を占める。高齢者のがん治療に詳しい国立がん研究センター東病院の小川朝生医師は、「他のがんに比べて肺がんを診ている医師のほうが高齢者に対する意識が高い」と述べる。また日本肺癌学会理事長、日本呼吸器外科学会理事で、近畿大学病院外科主任教授の光冨徹哉
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