ウクライナの小さな町: ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史 著者:バーナード・ワッサースタイン 出版社:作品社 ジャンル:歴史・地理 「ウクライナの小さな町」 [著]バーナード・ワッサースタイン ロシアの侵攻が続くウクライナには、ホロコーストの舞台としての過去がある。この地には、かつて大規模なユダヤ人共同体が存在した。だが、第二次世界大戦における独ソ戦に際しては、ソ連と敵対するウクライナ民族主義者がナチスに加担し、大虐殺が行われた。本書は、オランダ在住の歴史家が自らの祖先の出身地であるクラコーヴィエツという町の数百年の軌跡を辿(たど)り、その記憶を掘り起こす。 15世紀以来、この町にはウクライナ人、ポーランド人、ユダヤ人が定住し、19世紀にはユダヤ人が住民の多数を占めた。しかし、ハプスブルク帝国の下でポーランドとウクライナの民族主義が台頭すると、反ユダヤ主義が広がる。第一次世界大戦でも
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