執筆者 内田 又左衛門 大学時代(京大、UC Berkeley)から農薬の安全性研究に携わる。現在は農薬工業会事務局長、緑の安全協会委嘱講師。日本農薬学会会員 農薬の今 内田 又左衛門 2011年8月15日 月曜日 キーワード:栄養 添加物 農薬 食中毒 <編集部注:筆者のプロフィールは、執筆当時のものです> タバコの健康被害に関しては、受動喫煙も含めて科学的な知見に基づき、国も社会も重大な健康リスクとして認知し、法的に公的な場所や道路上での喫煙の禁止等の対策を講じています。しかし一部の個人は、企業トップ、毒性研究者あるいは科学者の中にも、依然として喫煙している方がおられます。こと自分に限っては大丈夫だと考えリスクを受容しているのでしょうが、他の人への受動喫煙はどのように考えておられるのでしょうか。 この例のように、リスクの個人的な受けとめには差があり、世の中にある多くのリスクに対してまっ