[写真説明](上)(追放された僧侶の僧坊の扉が使用を禁じる紙で封じられ)封鎖されたデプン寺の僧坊 (下)(各自の僧坊で読経して修行する夜になっても、本来そこにいるはずの僧侶が追放されたため僧坊の明かりがともらず)がらんとしたセラ寺 数ヶ月前、遙か遠いカムの地より、会ったことのない僧侶からの頼みが人づてに伝えられた。彼が書き上げたばかりの本の序文を書いてほしいという頼みだった。そのときになって私は、彼が2008年にラサ3大寺院から拘束され、連れ去られ、追放された千人以上の僧侶の1人だと知ることになった。本の主要な内容はその事実経緯で、私はもちろん序文を書くことを了承した。私は人生で初めて同胞の僧侶の自叙伝の序文を書くことになった。 序文の中で私は、同様の境遇におかれたある高僧の話を書いた。彼は私に問うた。「ある日、中国政府がチベットのすべての地の寺院の僧侶を殺し尽くし、閉鎖し尽くし、すべての