22年前、和歌山市で起きた毒物カレー事件で、死刑が確定した林真須美死刑囚が求めていた、再審=裁判のやり直しについて、大阪高等裁判所は24日、認めない決定を出しました。 弁護団は、カレーに混入されたヒ素と林死刑囚の自宅などにあったヒ素は含まれている不純物が異なるなどとする鑑定結果を新たな証拠として提出しましたが、3年前、和歌山地方裁判所が申し立てを退けたため、抗告していました。 これについて大阪高等裁判所の樋口裕晃裁判長は24日、「自宅などにあったヒ素が犯行に使われたとするもとの鑑定結果の推認力が、新証拠によって弱まったとしても、その程度は限定的だ。新旧の証拠を総合して検討しても、確定判決の事実認定に合理的な疑いが生じる余地はない」として和歌山地裁に続いて再審を認めない決定を出しました。 弁護団によりますと、林死刑囚は24日の決定を不服として最高裁判所に特別抗告する方針だということです。 大