「彼は、ユーモアが好きな子でした。人のことが好きで、コメディアンになるのが夢でした」 こう語るのは、南部フロリダ州に住むミシェル・ホルブルックさん(54)。 愛する1人息子のチャンドラーさんをことし4月に亡くした。28歳だった。 チャンドラーさんは、10代の時、初めて薬物(大麻)に手を出したという。アメリカの10代の若者の間では、それほど珍しい話ではない。 19歳の時、肩にけがをしたときに処方されたオピオイドと呼ばれる鎮痛剤がきっかけで、ヘロインやコカインなどより強い薬物に依存するようになった。これも、アメリカで薬物依存になる原因として、よく聞く話だ。 しかし、母親のミシェルさんらの献身的な支えで、リハビリ施設などでの治療をへて、おととし8月、薬物を断つことに成功した。
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