続いて、三男からはこんな回答が返ってきた。 「グローバル教育というと、英語教育の議論が多いと思います。うちの家庭教育はその逆でした。父親は教育熱心ではあったのですが、小中学生のときに英語をやらせるというようなことはまったくしませんでした。ちなみに『学校の英文法主義は英語の勉強をパズルのようにしてしまうから、いっさいやるな』とも言われていました。 父親流はこうです。『おまえらの世代は、将来、海外で仕事をする。だから、国語を徹底的にやれ。それと数学。この2つをまずやってから、あとはサイエンスと歴史を徹底的に勉強しろ。英語は後でいくらでもやれるから、やるな』。理由を尋ねると『論理的思考力や、ものごとを構造的に表現する力、そして何よりもコンテンツ力(教養)があってこその英語だ』と言うのです。 今、私はアメリカで仕事をしています。もちろん、その際、外国の方と英語で商談をするわけですが、そのときにつく