政府は東日本大震災や原発事故よろしく、また「想定外」とでも言うのだろうか。韓国の李明博大統領による8月10日の竹島(島根県)への不法上陸のことだ。 「常識から逸脱している」 「どうしちゃったんだろう」 野田佳彦首相は同月23日の衆院予算委員会で、その後も天皇陛下への謝罪を要求し、野田首相の親書を返送した李大統領の一連の言動について、こう語った。困惑した表情を浮かべる首相の頭には「想定外」との思いがよぎったに違いない。 だが、予兆はたくさんあった。具体例を7つ挙げる。題して「民主党政権『竹島』外交 7つの大罪」-。 (1)韓国の「不法占拠」表現を封印 民主党政権の首相や閣僚は、自民党政権では使用してきた竹島の「不法占拠」との表現を避け、一貫して「法的根拠のない支配」としてきた。韓国を刺激しないための配慮だったことは、大統領の不法上陸後に、あわてて「不法占拠」と言い出した玄葉光一郎外相が認めて