岩上安身(以下、岩上)「安保法制が『成立』した直後、日本共産党の志位委員長は、『国民連合政府』構想を提唱しました。最大野党の民主党が共産党とうまく橋を架けられるかということが、大きな焦点になっています」 阿部知子議員(以下、阿部)「鉄は熱いうちに打てと言いますが、志位さんは政治を知っているなあと思います。国会の外で起きた『民主主義ってなんだ!』という声を受け止めて、こういう提案をすぐに出してきましたね。 他方、民主党は、政策は知っているかもしれないが、政治というダイナミズム、動く民意を受け止めるという部分を身につけていないのではないでしょうか。国民の政治離れが進んでいるなかで、もう一度国民を取り込もうとするメッセージを送ることが一番大事だと思います。 私は民主党に入党して、まだ、9、10ヵ月です。社民党、未来の党などの小政党で活動し、小選挙区の20年間を見てきましたが、国民と政治がすごく離