甘味料の天然糖質「トレハロース」の開発などで知られるバイオ企業「林原(はやしばら)」(岡山市北区、林原健社長)とグループ企業3社が、私的整理の一つ、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を第三者機関の事業再生実務家協会に申請し、受理されたことが26日、わかった。負債総額は約1400億円とみられる。 同社は朝日新聞の取材に対し、事業再生ADRの申請を認め、「金融機関と借り入れに関わる協議をしたいと利用申請した。詳細は差し控えたい」とコメントした。 民間調査会社によると、トレハロースなど主力商品の売り上げは好調だが、恐竜化石の発掘や類人猿の研究センター、抗がん剤の研究などの幅広い事業展開に伴う巨額の投資が経営を圧迫したという。 事業再生ADRでは、実務家協会が調整役となり、裁判所に頼らず当事者間の話し合いで再生計画をつくり、再建を目指す。会社更生法などの法的整理に比べて、事業を継続しなが