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CNET Japanとクロサカタツヤに関するfantavistaのブックマーク (21)

  • 2011年メディアの旅:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    おとなりの佐々木さんに「2011年 新聞・テレビ消滅」を献いただいたのは、蝉の鳴く暑い夏の日のことだった(はず)。それを紐解いたのが10月半ばのフランス出張時の機内。そしてこのエントリはまたぞろパリに向かう機内で書いている。著者からすると、献しがいのない「フライング・おフランス野郎」そのものである。シェー。 しかしながらここで言い訳をさせていただくと、いくら遅くなろうともどこかのタイミングでミーは必ず読んでいるざんす、ではなくて読んでいます。ついてはこれに懲りず引き続き何かありましたらご紹介いただければ幸甚でございます。それに、時差攻撃で紹介するのも、ロングテール的販売機会の拡大には多少貢献できるんじゃないかと勝手極まりないなことを思っている次第。そんなわけないですよね、すみません。 大きな流れはすでにそちらに向かっている 言い訳はさておき。もう書評も概ね出尽くしたであろうし、すでに読

    2011年メディアの旅:クロサカタツヤの情報通信インサイト
  • 未来は今:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    オバマ大統領のノーベル平和賞受賞に驚いたので記念にエントリを一。情報通信とは直接あんまり関係なさそうだけど、テレノールが実は世界的に展開しているとか、環境が次のキーワードになってきていることとか、私の頭の中では疎結合している。 思い切ったノルウェー国会 まず前提を揃えておくと、ノーベル平和賞はノルウェー国会が選んで決める。他は全部スウェーデンのアカデミーや研究所や銀行が決めるので、平和賞だけ異質なのは昔から指摘されてきたこと。 その上で私の第一印象はこんな感じ。 うわ、ノルウェー国会、随分と思い切ったなあ。要はこれ、「イランにイスラエルを攻め入らせるな」という事前警告でしょ。やるもんだね。そして試される米国。 twitterへの書き殴りなので日語が雑だが、カッコ内で言いたかったのは「イスラエルにイランへの侵攻をさせるな」ということである。これについて、カントリーリスクを日頃眺めているよ

    未来は今:クロサカタツヤの情報通信インサイト
  • アザー・ピープルズ・マネー:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    広告モデルはインターネットの大衆化には寄与したけど、もしかするとインターネット来の特性とはマッチしていないかもね、という話。まとまったような、まとまらないような。 広告モデルは継続できるのか? 昨年くらいからこんな議論がネットのあちこちで聞こえるようになった。不景気で広告単価も下がり、Yahoo!でさえも業績は厳しく、CNET Japanは朝日新聞傘下に入った。ネットの外を見ればさらに悲惨で、マスメディアは広告収入が概ね全滅状態、電通も1世紀ぶりくらいの赤字を記録、とダウンサイドの話には枚挙に暇がない。 広告自体、時代や景気を反映する鏡だから、現時点のスナップショットをとらえても仕方ない、とは思う。ただ日はもしかするとこのまま撤退戦を余儀なくされる可能性があるので、経済の全体規模が縮めば広告だって縮む。そうした中では大抵、コップの中で血みどろの殴り合いが起きるのが世の常というもの。 た

    アザー・ピープルズ・マネー:クロサカタツヤの情報通信インサイト
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    fantavista 2009/09/10
    需要表現能力
  • 難局物語:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    いくらなんでもちょっとひどいな、と思うことがあったので、書き留めておく。タイトルは南極に残された白い犬たちの過酷な運命を描いた感動巨編から拝借。いや、あの犬たちがどんな色だったかは、よく覚えていないのだが。 そもそも関心のない人までを驚かすつもりはないので匿名にするが、某企業(以下A社としよう)が個人向けの社債で500億円程度の調達を予定している。近々に売り出され、払い込みは6月半ば。表面的な利回りだけを見れば5%強と、この低金利時代に悪くないお買い物のようにも見える。(※文末に追記アリ) しかしA社の長期債券格付けは、スタンダード&プアーズがBB(投資不適格)、JCRがBBB(投資適格)と、プロでもギリギリかそれを割り込む評価で、いわゆるジャンクボンドだ。債券投資の世界ではプロが厳格な高リスク商品として、査定のもとに手を出すか否かを判断するような世界である。表面の業績だけを見て一喜一憂す

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  • トロイ:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    厚生労働省の「医薬品のネット販売規制に関する委員会」の傍聴記録を、津田さんがまとめていた。これがサイコーにおもしろいログだったので、紹介がてら。タイトルはもう言うまでもなく。 ということで行ってきました、伏魔殿こと厚労省の医薬品ネット販売検討会。いやーひどかった。当はtwitterで中継しようかと思ったけど、そんな雰囲気じゃなかったのと、Windows7のRC版を入れたら通信カードが動かなくなって中継できませんでした。はっはっは。 もういろいろなところで記事も上がっているので、不完全版の議事録っぽいものを上げておきます。 「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」を傍聴してきました アクセス先で認証を求められるかもしれないが、「キャンセル」すれば問題ないようだ。読みやすいのでぜひ全文をご一読いただきたい。 この委員会で、楽天の三木谷さんが孤軍奮闘しているのは、ネットに興味を持っている方

    トロイ:クロサカタツヤの情報通信インサイト
    fantavista
    fantavista 2009/05/13
    「新興勢力は戦術を変えるべきだと思う」「相手の懐に入って最終的に主導権を握れ」
  • 日本は今:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    はもう立ち直れないらしいという話がtumblrで流れてきたので、「そうですね」と棒読みしてみるエントリでも書いてみる。タイトルはコーエン兄弟の若かりし頃の作品から。 まず日が立ち直れるかどうか。私自身の考えは、昨夏に書いた拙稿で、経済理論に則った結論を概ね出している。かいつまんで約せば、 その前に米国がヤバイ 「巨大で立派な新興国」である米国の社会基盤の方が脆弱 米国がアルゼンチン化するのではないかと心配でたまりません でも日もある程度は傀儡っぽいところがあるのである程度はヤバイ まして日にもダメなところは相変わらずいっぱいある というわけで、何も努力せずに安全安心安定成長を続けられる国なんて、いまやどこにもないんだよ、という結論となる。今日の繁栄とて泡沫のものよ、というのは去年のガソリン高騰で思い知ったわけだが、より構造的な問題という意味では、たとえば待機児童の多さなんて話もそ

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  • 次世代ケータイインフラは世界規模で戦国時代に

    バルセロナで開かれる世界最大の携帯電話イベント「GSMA Mobile World Congress」にどうせ行くんだったら、なんか記事でも書いてみましょうか、とCNET Japan編集部の永井さんと相談したのが1週間前。しかし多忙にかまけ、事前登録をすませたのが、中継で立ち寄ったロンドン・ヒースロー空港でのこと。 現地に入って会期を迎え、朝からいくつかカンファレンスに出たあと、よしじゃあなんか書こう、とネットにつないだら、家米国CNETの翻訳をはじめ、もう続々と記事が掲載されている。さすがにプロの方々は仕事が早い。 というわけで通りいっぺんの紹介記事はそちらに任せて、私は「私家版バルセロナ報告記」を徒然なるままにしたためてみる。普段CNET Japanブログ「クロサカタツヤの情報通信インサイト」をお読みいただいている方は、番外編としてご照覧いただければと思う。 今年はインフラの年、不在

    次世代ケータイインフラは世界規模で戦国時代に
  • GSMたちの沈黙:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    GSMがどれくらいボロなのかが分からないと、前のエントリは結構理解しづらいんじゃない?というご指摘をいただいた。確かにその通り、というわけで私の体験談を枕にしつつ、前のエントリを改めて解題。 カメハメハ大王、あるいは吉幾三としてのGSM まず回線品質から。これはいろいろな状況にもよるのだが、基的に日の携帯電話やPHSのように「ほぼつながる」ということはない。欧州でも10回に1回、新興国だと3回に1回くらいは、そもそもつながらなかったり、つながっても途中で切れたり。 理由はいくつかある。一つはGSMの基地局スペック自体が、それほど高需要を満たす構造を有していないこと。そもそも設計が古く、その頃に想定された使い方や需要を、現状は大きく超過している。それを無理矢理しのいできたツケが出てきているということだ。 もう一つはバックホール、すなわち基地局から収容したバックボーン回線の問題。先進国であ

    GSMたちの沈黙:クロサカタツヤの情報通信インサイト
    fantavista
    fantavista 2009/01/19
    そもそもBRICsという概念自体、言い出しっぺはゴールドマン・サックスだ。
  • 過去のないケータイ産業:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    年明け最初の日曜に、遅い朝飯をべながら眺めていた「サンデー・プロジェクト」の、後半に流れてたフィンランド特集の内容に、やや違和感があった。それを枕に、ちょいとケータイの産業論を徒然と。 「マジメにものづくり」という罠 番組そのものは、日はフィンランドを見習い、国家一丸となって海外市場を目指せ、というような話だったと思う。ブログ界隈でもいくつか議論されていたようだが、番組の全体的な主張自体に違和感はない。相当規模の国内市場を有しつつ、海外市場も開拓しなければペイしない日としては、どう論じたところで「内需も外需も等しく大事」という結論しかないのである。 気になったのは、特集の中心として取り上げられていたノキアへの言及。この中で、 ・ノキアはGSM当初から世界指向があった ・ノキアは安くていいものを作ったから世界制覇した ・フィンランドには国全体でいいものを作る制度や環境があった という話

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  • グッバイ、レバレッジ!(5):クロサカタツヤの情報通信インサイト

    足かけ2ヶ月を要したシリーズもいよいよ大団円。年内にこのシリーズを終えられれば、私も気分的にはひとまず年が越せるような気がする。というわけで無理矢理にでも決着をつける。 世界とどう付き合うか 誰と付き合うかというのももちろん重要なのだが、「どう付き合うか」というのがむしろ重要だと思っている。というのは、これまでの常識は徐々に通用しなくなっていくからだ。 たとえば最近、レギュラーガソリンよりも軽油の方が高いらしい。ディーゼル車需要の高い欧州ならいざ知らず、日でそうした現象が起きるとはにわかに信じがたかった。しかし先日石油業界の方から、ガソリンは国内仕様の性状ゆえにダブついた在庫を海外市場に転売できないのに対し、軽油は国際的に仕様が近いので国際価格との連動性がある、という話を聞いた。欧州でディーゼル車需要が高いから、結果的にそちらへの輸出が増えて、日の軽油も高くなったというのだ。 真偽のほ

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  • グッバイ、レバレッジ!(4):クロサカタツヤの情報通信インサイト

    気がつけば前のエントリから2ヶ月が経ってしまった。とりあえずシリーズの締めくくりとして、日の話と、ベンチャーの話。 これからもっとひどくなる …と1ヶ月前くらいに手元で書きかけたのだが、その通りになってしまった。しかし残念ながらまだまだ混乱は収まず、むしろ番はこれからだと私は思っている。株価の急落、円高の急進、債券市場もひどいことになっている。米国は実質ゼロ金利、日も政策金利が再びゼロ寸前の0.1%まで落ち込んだ。貸し渋り、貸し剥がし、賃金遅延、人員削減。まるで鳥肌実が唱える念仏のようである。 海外はもっとひどい。フィリピンや韓国をはじめとした通貨危機表面化が控えているし、年末に見通し発表がはじまる欧州企業の決算の数字も、いいところがあるわけはない。そして年明けには米国の消費や失業率をはじめとした主要指標が軒並み深刻な結果となろう。ビッグスリー?どこがビッグなわけ?みたいな。 金融経

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  • グッバイ、レバレッジ!(3):クロサカタツヤの情報通信インサイト

    前回の続き。ようやく日の話。とりあえず、目先はかなり心配、でも長期的にはほんのり楽観、というところだろうか。 日のレバレッジ経済 日がある程度米国のお付き合いをしなければならないのは前々回に述べた通り。米国債が安泰だと考えることはもはや困難だし、ニュース目白押しで忘れがちだが、日のあちこちの金庫に債券が眠っているフレディー・マックとファニー・メイはどうなるの?という話である。 繰り返すが、ファンダメンタルは、今となっては先進国随一だと思う。ファイナンスがヘタで、何も出来ずに指をくわえつつ、目の前の仕事をまじめにコツコツ積み上げてきたのが奏功しているということだろう。動きが鈍かったがゆえにバブル崩壊の被害が少なかった三菱銀行、みたいな話に近く、結果的に被害は比較的小さい。 しかしいくつか懸念事項はある。ファイナンス下手の日だって、どっこいレバレッジ経済の考え方を一部に導入している。

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  • グッバイ、レバレッジ!(2):クロサカタツヤの情報通信インサイト

    前回の続き。書く時間が取れぬ間に、事態は急速に進んでおり、たかだか数日で実態と異なる記述になっているかもしれないが、それこそが読み手も書き手もいまを生きている証左だということで。 米国の今後 米国が拙いということは前回書いたとおり。G7、ではなくG20による協調や、金融機関への公的資金注入、またインターバンク取引の保証など、一連の施策によって、目の前の危機はひとまず回避された格好だが、それとてカンフル剤に過ぎないと考えている。正直、年内持つとさえ思えない。 たとえば相変わらずGMあたりはいつどうなってもおかしくない。また投資銀行はひとまず一服したように見えるが(もちろん見えるだけだが)、今度はJPモルガンやシティなど商業銀行の一部が怪しい。投資銀行の銀行への看板掛け替えが話題になっているが、そもそもクリントン政権下でグラス・スティーガル法が事実上撤廃されて以降、商業銀行と投資銀行の垣根は取

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  • 北京オリンピック:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    深夜のニュースでオリンピック関連のダイジェストを眺めていたら、ふとマスメディア・広告業界の業績不振という話を思い出した。その連想が自分の中でおもしろかったので、さらにそこから派生して最近考えていることを含めて、少しメモしておく。 マスメディア・広告業界の業績不振 最近雑談でこの話題に触れることが多いのは、半月ほど前に電通が今期業績予想の修正を発表したからだろう(リンク)。また、テレビ東京も2008年上期で1.5億円程度の営業赤字を見込んでいたり(リンク)、比較的好調に見えるフジテレビも予算圧縮や経費削減を進めたり、という状況で、業界全体で不調のようだ。 断っておくが、この数字を用いてマスメディアをあげつらうつもりはない。むしろ業績見通しを整理して発表できるのは立派なものだ。上場企業なら当然の義務、と言われるかもしれないが、世の中にはよりによって、高い信頼性が求められるはずの通信キャリアの一

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  • モバイルWiMAXはつらいよ:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    WiMAXについて尋ねられることが増えてきたので、ちょっとまとめておく。 できないことをやろうとしている? まず「WiMAXとモバイルWiMAXは別モノですよ」というあたりの基礎知識についてはバッサリ割愛するので、この時点で「よく分からん」という方はWikipediaでも眺めておいていただければ。 最近尋ねられることが多いのはモバイルWiMAXについてだが、ポジティブな声を聞くことが多い。製品化は間近、世界的にも大規模な展開、次世代無線通信技術命、等々。あるいは国内市場的には、実現すれば数十Mbpsが安価に手に入る、モバイルのパラダイムが変わる、来年からいよいよサービス開始、云々。 これだけ美辞麗句が並ぶ時点ですでにおかしいのだが、私としては、モバイルWiMAXは相当厳しい状況にあり、サービス・インすら怪しいと思っている。また仮に開始したところで、基地局からちょっと離れた場所ではおそら

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  • ストレンジャー・ザン・iPhone:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    とある事情で、iPhone3Gの登場を確認する必要があり、徹夜してWWDCの中継を眺めていた。ジョブズ氏の講演を聞きながら(今回彼が話す機会はいつにもまして少なかったが)少し感じたことなど。 とにかく安い 仕事柄(あるいは投資家という側面もあり)、発熱や3Gユニットの小型化がどこまで進んだか、というセミコンに関する興味も多少あったのだが、$199/$299という価格設定にはとにかく驚かされた。こちらにも書いたが、 ・世界中で同時に売り出せるスケールメリット ・世界中で同様のサービスを提供できるビジネスモデルの構築 ・世界中で同質のモノや感動を提供できるブランド管理 がガッチリかみ合った結果だろう。もちろん「金額の見え方」は工夫されているであろうとはいえ、これらの点において、日(のみならず世界中の)キャリアと端末ベンダは、改めて考えるべきことが多いと思う。特にNTTドコモについては、 タッ

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  • ゼア・ウィル・ビー・フラット:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    コンテンツビジネスに関して、気になっていた「実験」が一つ終了したようなので、気づいたことをメモしておく。 レディオヘッドの撤退 レディオヘッド、pay-what-you-wantプロモーションは続けず 多くの音楽ファンは、話題を呼んだpay-what-you-wantプロモーション(ユーザーが好きな価格でアルバムをダウンロードできる試み)により、Radioheadが音楽販売の新しい方法を見つけ出してくれることを望んだ。 Radioheadはこれまで、pay-what-you-wantプロモーションの売り上げを発表していないが、その数字は芳しくなかったであろうと推測されている。 レディオヘッドやマドンナがレコード会社を半ば「中抜き」するような動きをしていることは以前から注目していた。しかしそれはあくまで彼らのようなスターだから成立するところが大きい、とも思っていた。彼らほどの知名度を確立して

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  • わが心の情報流通(1):クロサカタツヤの情報通信インサイト

    このBlogを継続して読んでいる方はお気づきかもしれないが、最近気になっていることがある。そして訳あって、この連休はそんなことを(かつ正式に)考える必要に迫られている。ちょうど独立して(=Blogを書き始めて)1年も過ぎ、いい機会なので改めてまとめてみたい。 問題の所在 スタートアップ企業の経営支援、事業会社の経営戦略策定や投資部門のデューデリ支援、資まわりのお手伝い、海外企業の日進出支援、さらには政府の競争政策関連のプロジェクト…と、節操なくいろいろな案件をお手伝いしているが、常々脳裏をよぎるのは「で、自分はこの国をどうしたいの?」という問いである。 案件の大小や局面に関わらず共通して感じるのは、 ・情報化社会というわりに情報は全然流通していない ・世界は情報流通社会に進んでいるのに日は引きこもっている ・現状を批判するわりに自分の問題となると誰しも尻込みする といった問題意識であ

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  • こわれゆく著作権・再び:クロサカタツヤの情報通信インサイト - CNET Japan

    前回のエントリに思いがけずあちこちからご意見をいただいた。そうしたメールやブックマークなどに寄せられたコメントのうち、改めていくつかの論点をピックアップしてみたい。 著作権法は改正されるのか? まず「著作権法は果たしてこのまま改正されるのか?」という大前提への確認が予想外に多かった。パブコメの一件などで注目が集まる一方、立法化の進捗具合が見えにくく、状況が共有されていないということなのだろう。あるいは反対する立場の人からはその不透明感が「このまま改正されてしまうのでは?」という危機感につながっているのかもしれない。 結論としては「このまま改正に至るかは分からない」と私は認識している。というのは、改正の方向に進んではいるが、法改正というゴールに至るまでの変数が結構多いのだ。特に現在霞ヶ関界隈でターゲットとされている「2008年5月」というタイミングでの国会通過は、文化庁としては粛々と手続きを

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  • 日本のいちばん安い日:クロサカタツヤの情報通信インサイト

    先日ブラックストーンについて触れた手前、モルガン・スタンレーの話題にも触れておかねばなるまい。 日パッシングという問題 あちこちで既報のとおり、モルガン・スタンレー(以下MS)がこの9-11月期で94億ドル(1兆円超)の損失を計上し、同時に中国政府系ファンドから50億ドル程度の出資を受けることが明らかになった。その一方で、計画されていたシティ・バンカメ・JPモルガンによるサブプライム向けのスーパーSIVプランが白紙になった。 これらの動きについて、すでにBlog界隈ではあれこれ議論が噴出している。たとえばぐっちーさんが「日パッシング」を懸念すれば、切込隊長は「それが日の判断なのでは」と反応するなど、読み応えのある議論があちこちで展開されている。 結論としては、それぞれ見方の問題であって、どちらが正しいという類の話ではない。むしろ問われているのは「あなたはどの立場・立ち位置からこの問題

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