市役所の業務のため訪れていた埼玉県北本市のスーパーで商品を万引したとして、鴻巣署は19日、窃盗の現行犯で、北本市産業観光課主幹、藤田耕三容疑者(58)=さいたま市西区=を逮捕した。同署によると「金を払うのがもったいなくて盗んだ」と容疑を認めている。当時の所持金は約千円だった。 同署によると、藤田容疑者は店舗が使用する器具を北本市が検査する日程について連絡するためスーパーを訪問。商品を盗んだ後、男性店長に検査について説明して店を出たところで、巡回中の私服警備員に声を掛けられ、万引行為を認めた。 逮捕容疑は19日午後4時ごろ、北本市二ツ家のスーパーマーケット「スーパーベルク北本二ツ家店」で、缶ビールやあんパンなど計8点(計約1700円相当)を盗んだとしている。 北本市によると、藤田容疑者は産業観光課で商工や労政を担当。同課は「事実関係を確認して適切に対処したい」としている。