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ブックマーク / blog.ohgaki.net (8)

  • hash_hmac()の使い方

    (Last Updated On: 2018年8月13日)HMACの応用的な使い方をここ数のブログで書いてきましたが、HMACの基的な使い方を紹介していませんでした。リクエストパラメーターを安全に検証/バリデーションする方法を例に紹介します。unserialize()を安全に利用する利用例にもなります。 参考: HMACハッシュの使い方のまとめ HMACが考案された背景 HMACAPIキーのバリデーションに使う方法を紹介する前に、何故HAMCが考案されたのか紹介します。 HMACはRFC 2104で標準化されています。HMACは基的に暗号学的なハッシュ関数をより安全に利用するために考案されました。暗号学的なハッシュ関数といってもコンピュータの高速化やハッシュアルゴリズム自体の脆弱性の発見などにより、時間と共に危殆化します。 ハッシュ関数が「暗号学的なハッシュ関数」とされる条件を満た

    hash_hmac()の使い方
  • PHP本体でタイミング攻撃を防御できるようになります

    (Last Updated On: 2021年3月25日) PHP 5.6からタイミング攻撃に対する対策が導入されます。メジャーなアプリケーションはタイミング攻撃対策が導入されていますが、PHP 5.6から簡単に対策できるようになります。 タイミングセーフな文字列比較関数はhash_equalsとして実装されました。 http://php.net/manual/es/function.hash-equals.php タイミング攻撃とは タイミング攻撃とは、コンピュータが動作する時間の違いを測って攻撃する、サイドチャネル攻撃(副作用攻撃)と呼ばれる攻撃手法の1つです。HTTPSの圧縮の副作用を利用したサイドチャネル攻撃が有名です。 コンピュータの動作時間、温度、音、電子ノイズ、電力使用量など、アルゴリズム自体の脆弱性を攻撃するのではなく副産物を利用する攻撃方法でサイドチャネル攻撃の一種です。

    PHP本体でタイミング攻撃を防御できるようになります
  • PHPのJSONのエスケープ

    (Last Updated On: 2023年12月8日) 追記:最近のOWASPガイドの更新でJavaScript文字列はUnicodeエンコードで安全性を確保するよう変更されました。元々このブログでもUnicodeエスケープのまま利用するように書いています。他の言語のユーザーはUnicodeエスケープを利用しましょう。PHPもASCII領域の文字をUnicodeエスケープするようにした方が良いと思います。これは提案して実現するように努力します。 JSONはJavaScriptのオブジェクトや配列を表現する方式でRFC 4627で定義されています。メディアタイプはapplication/json、ファイル拡張子はjsonと定義されています。 PHPにJSON形式のデータに変換するjson_encode関数とjson_decode関数をサポートしています。 JSON関数がサポートされている

    PHPのJSONのエスケープ
  • PHPのSession Adoption脆弱性

    (Last Updated On: 2018年8月13日)PHPのセッションモジュールはセッションアダプションに脆弱なのですが、開発者の理解が得られず何年間も放置されています。 セッションアダプション脆弱性: 未初期化のセッションIDを受け入れてセッションを確立する脆弱性。 PHPのセッションIDはデフォルトでドメイン指定無し、パスは/に設定されています。専用サイトならこれであまり困ることは無いのですが、複数のアプリケーションやユーザが利用するようなサイトでは問題になります。 例えば、Chromeはパスよりドメインが優先されるのでドメインを利用したセッションIDの固定化などが起きます。IEではドメインよりパスが優先されるのでパスを利用したセッションIDの固定化などが起きます。 session_regenerate_id()を使えばOK、と考えている人も多いようですが既に設定済みのクッキーの

    PHPのSession Adoption脆弱性
  • PHP 5.3の名前空間仕様が変更されました

    (Last Updated On: 2018年8月13日)名前空間に関する議論は5年以上も行われていたのですが、今度こそ結論が出たようです。 何故このようなエントリを書くかというと、Software Design(技術評論社)の11月号にPHPの最新情報としてα版PHP 5.3を紹介しているからです。入稿後に仕様変更があったので最新号の記事ですが既に内容が古くなってしまいました。 # とは言ってもまだ新しい仕様のPHPは無いですが α版なので仕様や機能が大きく変更される事もありますが大きな変更がありました。見誌が刷り上がった頃に名前空間の区切り文字が”::”だと静的にメソッドを呼び出す場合やクラス定数を呼び出す場合に困る場合がある、とPHP開発者のMLで議論になり始めました。 ML上、IRC上、オフラインの打ち合わせが行われ、数週間におよぶ議論の結果が昨日MLに投稿されました。名前空間の

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    fbis
    fbis 2008/10/27
    なんと!
  • Flashもブロック対象の時期か…

    (Last Updated On: 2007年7月19日)Flash Player関連のセキュリティ問題は結構レポートされています。最近見つかった脆弱性もかなり危険です。デフォルトでFlashを実行するのはリスクが高いですがFlashがないとまともにナビゲーションできないサイトも多いのでインストールしない訳にもいきません。 Firefoxの場合ならFlashblockアドオンでFlashをブロックし、選択してから実行できるようになります。 Flashblock https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/433 Firefox coreのバグで頻繁にクラッシュする、とコメントにありますがとりあえず入れてみました。Firefoxでインストールする必須セキュリティ関係アドオンリストに加えるべきか試してみたいと思います。 他のセキュリティ関係アドオンで

    Flashもブロック対象の時期か…
  • 画像ファイルに PHP コードを埋め込む攻撃は既知の問題

    (Last Updated On: 2015年9月10日)国内外のメディアで「画像ファイルに攻撃用のPHPコードが含まれていた」と比較的大きく取り上げられています。しかし、この攻撃手法は古くから知られていた方法です。条件は多少厳しくなりますがPerl, Ruby, Pythonでも同様の攻撃は考えられます。PHPの場合は言語仕様的に他の言語に比べ攻撃が容易です。 典型的な攻撃のシナリオは次の通りです。 追記:Tokenizerを使った例に修正しました。 アバダなどの画像ファイルをアップロードできるサイトを探す ローカルファイルインクルードバグを探す 画像ファイルにサイトが利用している言語のコードを埋め込む 攻撃コードを含んだファイルを画像ファイルとしてアップロードする ローカルファイルインクルードバグを利用して攻撃コードを実行する PHPの場合、リモートインクルードバグを攻撃するための攻撃

    画像ファイルに PHP コードを埋め込む攻撃は既知の問題
  • まちがった自動ログイン処理

    (Last Updated On: 2018年8月20日)問題:まちがった自動ログイン処理の解答です。このブログエントリは最近作られたアプリケーションでは「問題」にしたような実装は行われていないはず、と期待していたのですがあっさり期待を破られたのでブログに書きました。このブログの方が詳しく書いていますけが「Webアプリセキュリティ対策入門」にも正しい自動ログイン処理を書いています。 参考:自動ログイン以外に2要素認証も重要です。「今すぐできる、Webサイトへの2要素認証導入」こちらもどうぞ。HMACを利用した安全なAPIキーの送受信も参考にどうぞ。 間違った自動ログイン処理の問題点 まず間違った自動ログイン処理を実装しているコードの基的な問題点を一つ一つ順番にリストアップします。 クッキーにランダム文字列以外の値を設定している クッキーにユーザ名が保存されている クッキーにパスワードが保

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