●農地のセシウム除去試験 農地での放射性セシウムの除去技術について民間から10件の提案を受け実証試験を進めていた県は12日、うち7件の試験結果を公表した。ゼオライトより効果が高い物質はなかった。残り3件の結果は今月下旬に公表するという。 実証試験は昨年11月に民間から技術の提案を公募。73件の応募の中から10件に絞り込み、同12月から試験を進めていた。試験に使われた資材は、鉱物の粉末や藻類を集めた粒、活性炭、ミネラルを含んだ多孔性の物質などで、全国から寄せられた。 試験では、放射性物質を含んだ土壌に提案された資材と酢酸アンモニウム溶液を加えて24時間かき混ぜる。その後、液を抽出し、植物に吸収されやすい放射性セシウムがどれだけ残っているかを調べた。この量が少ないほど植物への影響が小さくなるためだ。 比較をするために、放射性セシウムを吸着するとされる国産のゼオライトと中国産のバーミキュ