円と人民元の直接取引が始まり、大型画面に為替レートが表示された=1日午前、東京都中央区のトウキョウフォレックス上田ハーロー、白井伸洋撮影 東京と中国・上海の外国為替市場で1日、円と人民元の直接取引が始まった。為替取引を仲介する会社の東京都内のディーリングルームでは、人民元に対する円の相場が新たに大型画面に映し出されるようになった。午前11時時点の円相場は1元=12円33銭付近で取引されている。 中国人民銀行が午前10時過ぎに発表した為替レートの基準値は1元=12円39銭。ドルを介した前日の基準値に比べ、やや円高・元安の水準だった。上海市場の1日の値動きは、この基準値から上下3%幅に制限される。東京市場の値動きに制限はないが、事実上、上海市場の値動きに大きく影響されそうだ。 直接取引は日中の貿易や金融取引の拡大をめざして始まった。安住淳財務相は同日の記者会見で「今後の市場拡大に向けた市