ビジネスにおいてITシステムが欠かせない経営資源であることに疑問の余地はないだろう。企業はITシステムを使って顧客や取引先に様々なサービスを提供しているので、ITシステムに障害が発生した場合は多大な影響を与えてしまう。情報の漏洩や紛失、販売機会の損失、企業ブランドの毀損、日本経済全体への影響など、システムの規模や種類によって影響範囲は様々だ。 本稿では、システム障害の原因と解決策を提示し、ビジネスのパフォーマンスとビジネスを支えるITシステムのキャパシティをどのように管理すればよいのかを紹介する。 第1回では、ITとビジネス(経営)の関係ついて問題提起する。 第2回と第3回で、システム障害が起きる原因について説明する。 第4回と第5回で、システム障害を起こさないための解決策について説明する。 最終回の第6回では、システム障害を防ぐ施策がビジネスの意思決定を支援できることを解説する。 なお、