名古屋鉄道と近畿日本鉄道は、両私鉄の名古屋駅を共同で再開発する検討に入ることで合意した。2027年のリニア中央新幹線の東京(品川)―名古屋間開業までに、リニアとも乗り継ぎ至便な両私鉄共通の新ターミナルを建設することが柱となる。 名古屋駅の共同開発は名鉄側から提案し、昨春から両社の担当者レベルで協議していた。名鉄が14年度にも策定する再開発案をたたき台に、具体的な検討を進めることになった。 名鉄側は現時点で、名鉄百貨店や近鉄パッセなどが入居する老朽化した両社の駅ビルを取り壊し、共通の新ターミナルを建設することを提案している。地下の同じ階に両私鉄のホームを設置し、新たなバスターミナルも設ける構想だ。 新ターミナル建設の際、両社の所有地の一部を換地する案も浮上している。