男性は高身長に、女性はスリムな体型に憧れる人がいる。果たして、本当に「憧れの対象」と言えるのか。スポーツライターの酒井政人さんが各種統計調査をもとに、「今は低身長とぽっちゃり体型が得する時代かもしれない」という――。 「高身長」のデメリット、「低身長」のメリット かつてバブル全盛期の頃、女性が結婚相手の条件に求めたのが、「高学歴」「高収入」「高身長」の“3高”だ。最近はお笑い芸人も他人の外見や容姿をいじるようなネタを封印する傾向にある中、「高身長」だけは依然として人気が高いように映る。はたして身長の高低と人生の損得とは関係性があるのか。 筆者は、身長が170cmに少し足りず、若い頃は高身長への憧れを抱いていた。あと10cm。いやあと5cmほどあれば良かったのにと感じていたが、40代になってからは、そういう思いは薄らいだ。単純な話、電車や飛行機の座席、ビジネスホテルのベッドなど、規定のサイズ