最近、ゲーム開発者のブログの中で、マネージメントや教育についての論考が増えてきています。というのは、国内のゲーム市場が再び拡大に転じて、ゲーム会社の収益が拡大しているからです。 好景気になれば、若い人間にチャンスを与えて、チャレンジングな試みをおこなう余裕ができます(逆に、不景気な時代には、経営がどうしても保守的になるので、若い人間にチャンスを与えるのが難しいのです)。 事実「キーマンが語るゲームの今!」で、スクウェアエニックスの和田社長も、コーエーの小松社長も、2人とも若手の育成、チャンスの拡大、開発の幅を広げることを方針として掲げています。 さて、それに関連して、今日は『技術の伝え方』(畑村洋太郎)の書評を書きます。 ■どういう人にオススメか? 失敗学の畑村洋太郎が書いた、組織における技術の継承のしかたの本です。ゲーム会社に限ったことではありませんが、技術やノウハウの継承が大きな課題に