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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (11)

  • ドラッカーはネオリベでもサヨクでもないですよ - 赤の女王とお茶を

    ドラッカーをあまりにあがめ奉るのもどうかと思うのですが、私も一ファンとしてそれなりに読んできたし、いくつかのエントリで言及もしてますんで書いときます。 まず、私なりのドラッカー理解をまとめておきます。 ・ドラッカーのいうところの「経営=マネジメント」とは、人を手段ではなく目的と置いた上で、社会や組織をどう組み立て、動かしていくか、という方法論である。 ・また氏の言うところの「自らの責任」とは、日流の自己責任論ではなく、人を目的とした時に社会や組織の中で自分がどういう役割を担うべきか自ら任じて動くべし、ということであって、むしろ「自己使命論」というべきものである。氏自身も強みを活かして稼いでいた証券の仕事をやめ、自らの使命と信じる文筆業に身を投じた。 ・いわゆるネオリベやリバタリと異なる点は、社会や組織、共同体の機能を重視することにある。ドラッカーは人の幸福にはそれらが不可欠だと考える。従

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  • 日本はバイオをやるのか捨てるのか白黒つける時期だ - 赤の女王とお茶を

    にわかに学歴論が盛り上がっているようですが、正直あまり指が動かないなぁ。知ってる京大の人も大概ちゃんと就職してるし、おもろいことやってる人も多いよ。官僚タイプってそんなにいるの? 仙人は何人か知ってますが。 で発端かどうか分かりませんが、ちょうど朝日に博士の話が出ていて、酵母研究の大御所柳田先生も日記で触れていることだしそっちの話をしてみます。 博士っても沢山あるのですが、現在いろいろな意味で最も問題が深刻なのはバイオ系といわれています。 メディアではips細胞をはじめいろいろな成果が報じられていますが、少なくともバイオ系博士課程に進学する学生は順調に減りつつあるようです。どこかに数字があったかな? 問題点は二つ。 1.今現在博士課程にいる学生やポスドクの進路 2.日のバイオ戦略 お互いに絡み合った問題なのですが、まずなぜバイオ系が激増し、そして余ったか、という点について。 基的には

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  • 日本教にもっと奥まで切り込んだ4(+1)冊 - 赤の女王とお茶を

    教を語る上で欠かせない3冊 日教の正体を炙り出す上で押さえておきたい17冊 面白いですね。「空気の研究」とか歴史のいくつかはウチにもありますが、意外とマストが入ってないようなので追加しときますよ。 日 権力構造の謎〈上〉 (ハヤカワ文庫NF) 作者: カレル・ヴァンウォルフレン,Karel Van Wolferen,篠原勝出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1994/04/01メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 238回この商品を含むブログ (33件) を見る論理の方法―社会科学のためのモデル 作者: 小室直樹出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/04メディア: 単行購入: 10人 クリック: 119回この商品を含むブログ (32件) を見る日の失敗―「第二の開国」と「大東亜戦争」 (岩波現代文庫) 作者: 松健一出版社/メーカー: 岩波書店発売日

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  • 日本をグーグル化する5つの方法 - 赤の女王とお茶を

    やたら流行りのようですが、究極の自己啓発といえばライフ八苦だけに「八正道」で決まりでしょう。 それはそうと、日屈指の知性が自分ハックばかり説いてるんじゃあつまらない。せっかくならジャパンハックくらいのことは言ってもらいたいもんです。 でまあ、件のはまだ読んでないのですが、思いつきで以下、「日グーグル化する5つの方法」。 1.科学的思考を身につけよう グーグルが博士号を重視するのは、「地頭」の良さのみならず博士号取得によって訓練された科学的思考や探求の方法に意味があるから。単に処理するだけではない、主体的で頑丈な思考。 科学的探求のプロセス自体を学ぶべく「科学教育」を推進しましょう。 2.ミッションを定めよう 「世界政府のやるべきこと」だとか「邪悪なことはしない」だとか。実際のところどこまで当かは知りませんが、少なくとも多様な知性をまとめるには大まかな「向かうべき方向」と、「向かっ

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  • マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を

    ケーキ 「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」か 別に誰を批判というわけではなく、これらを読んでふと思いついたことですが。 fuku33さんのエントリにhokusyuさんがナチズムを持ち出してきて、確かにいきなりの飛躍のように思えるのですが、考えてみるとそもそもfuku33さんの教えておられる経営学、創始者はかのピーター・ドラッカー。 そしてドラッカーのキャリアはナチズムへの批判と分析から始まっていたりするのです。 ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/11/16メディア: 単行購入: 2人 クリック: 58回この商品を含むブログ (30件) を見るナチズムを体験したドラッカーはアメリカへ渡ってこの書を出版し、二度とあのような事態を引き起こさないための組織・社会運営の方法について考え始めます。

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    fenethtool 2008/06/04
    コメント欄が
  • 赤の女王とお茶を - マインド・ハックから脳を守る二冊 ~その1・実践編~

    お正月は主にを読んだり攻殻機動隊S.A.C.を観たりしておりました。 課題図書にしていたのは前から気になっていたコレ。 影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1991/09/01メディア: 単行購入: 12人 クリック: 699回この商品を含むブログ (123件) を見るいや、噂にたがわず面白い。 これはもう現代人必読の書といっても構わないのではないでしょうか。 基は心理・認知・行動科学的な原理の紹介と解説なのですが、その中でも社会生活に特に密接に関与する法則に重点がおかれています。著者自身の体験やフィールドワーク、実験や実例も豊富で、なかなか説得力があります。 特筆すべきは、現代に蔓延する強力な心理・認知トリック(広告やマーケティング含む)をしっかり把握し、それらから自分の認識を防衛すべきだ

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    fenethtool 2007/07/03
    影響力の武器。読みたい。
  • 赤の女王とお茶を-ヤバイのは理科教育より文科教育では?

    例えば、 憲法は国民に対する最高法規である  Yes or No ? だとか 無期懲役は終身刑と同義である  Yes or No ? なんていう問題にどれくらいの正答率があるんでしょう*1。大学生のみならず、社会人においても。 こんなのやあるいはこういうところを読むと、われわれが自分の生きている社会の根ルールについていかに無知かを思い知らされます。 もちろん、科学も世界についての「根原理」の一つですし、その方法論や知識について沢山学ぶに越したことはありません。 が、「理科教育」が国を筆頭に声高く喧伝されるのに対して、「文科教育」、すなわち政治の仕組みや法律、経済、あるいは広告の原理などに関する教育について広い議論がなされる気配はほとんど見受けられません*2。 それどころか「徳育」「親学」などという明後日の方向へ力が入る始末。理科教育で言えば、化学を教えずに水伝を教えるようなもんです。

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  • ■新時代の中間共同体

    http://d.hatena.ne.jp/sivad/20050321 僕なりに続きを書いてみます。 中間共同体の再構築が必要だというスローガンは、内田氏に限らず、宮崎氏や福田氏などの保守系の論客は大体唱えてますよね。 まあ僕も、中間共同体の必要性は認めます。ただし、気になるのは「再構築」という場合です。 もう一度破壊された「中間的共同体」を再構築すること。 そういう素朴な人間的知見を、もう一度「常識」に再登録すること。 内田氏の場合も文脈からそう取れますが、これはすなわち旧来的な家族制度の復活、ムラ社会の復建、を志向しているように思えます。 さらに内田氏は恐らく、怨敵フェミニストを共同体破壊の元凶にしたてあげ、オジサンの喝采を得る寸法でしょうが、僕にはこれもミスリードに思えます。 僕は狭義のフェミニストではないし、現在のフェミニズムの方法論には大いに批判的です。しかし、これからの「新た

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    fenethtool 2007/04/04
    めざすべきモデルは欧米型の個人主義かな?
  • 赤の女王とお茶を - Youtubeで観るジャズ・ピアノの系譜

    ただ今の愛聴盤はキース・ジャレットのウィーン・コンサート。 ケルン・コンサート、パリ・コンサートと並んでキースのソロの傑作ですが、今のところこれが一番私の好みに合っております。ケルンほど甘すぎず、パリほどメランコリックでない。ある意味地味なのですが、聴けば聴くほど旨みが出ます。 そういえば前回のジャズ特集は菊池さんがサックス奏者であることもあって、管楽器に偏った紹介になってしまいました。せっかくなんでこの機会にジャズ・ピアノについても紹介してみようと思います。 プレ・モダンのピアニスト まずはビッグ・バンドでも有名なピアニスト、カウント・ベイシー。 彼のバンドはめちゃくちゃパワフルなんですが、ピアニストとしてのベイシーは実にチャーミング。間を活かして楽しげにスイングします。 モダン・ジャズ・ピアノの源流 そしてなんといっても、バップ・ピアノの祖であり、パーカーと並び称される天才バド・パウエ

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  • 赤の女王とお茶を - Youtubeで読むジャズ史「東京大学のアルバート・アイラー」(その2)

    それでは第2部です。今回ちょーっと長くなりそうです。第1部はこちら。 ハードバップにおいて非常に完成度の高いフォーマットを作り上げたジャズですが、まさにそれ故に誰がやっても同じような作品ができてしまう、というジレンマに陥りました。 ここで止まっていれば、古き良き伝統音楽として歴史に残るに留まったのかもしれません。 しかし、激動の20世紀という時代、そして若い才能がそれを許さなかったのです。 モード理論の誕生 まず大きく舵を切ったのはマイルス・デイビス(Tp)でした。 マイルスはチャーリー・パーカーの元でビバップを学び、独立後はハードバップの旗手としてすでに大きな成功を収めていました。二日間で録音したといわれる”〜ing”四部作”*1や、「Round About Midnight」はハードバップの名演として現在でもマストアイテムです。 しかし、彼と彼の仲間達は前進をやめませんでした。 ビバッ

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  • 赤の女王とお茶を - 日本の理系が敗北するたった一つのシンプルな理由

    残業代を払えない経営者は無能である 有能な経営者を期待したら負けである なかなか面白くなってまいりました。 経営に関することは御大二人にお任せするとして、私はこれを一種の「理系哀歌」モノとして読みました。 ですが実は、日技術者や研究者の社会的立場がいつまでたっても弱く、「搾取」され続ける理由は明白なんです。 支持団体がないから これですよ。 もちろん瑣末な理由はいくらでも出して来れますが、社会的に観るならば間違いなくコレです。 例えば米国。 かの国には世界最大・最強の理系支持団体、 "AAAS (American Association for the Advancement of Science)" があります。 262の支部と1000万人の加入者を誇るこのNPOは世界最高峰の科学雑誌「Science」の発行元として有名ですが、ホームページを読めばその活動はまさに「アメリカ理系力」の

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    fenethtool 2007/01/30
    日本って強力な利益団体が少ないからねえ・・・
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